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正規雇用ではない働き方の例として、派遣とアルバイトがあります。一見似ているようにも思えるこの2つなのですが、実際には何が違うのでしょうか。アルバイトは勤務先の企業の募集に直接応募して、採用選考の末に直接雇用契約を結びます。一方、派遣スタッフは派遣会社と雇用契約を結び、就業先の企業に派遣され、派遣先から仕事内容の指示を受けます。要するに、アルバイトの場合は雇用主が実際に働く企業ですが、派遣スタッフの雇用主は実際に働く企業ではなく派遣会社であり、お給料も派遣元の企業から支払われるのです。

トラブルが起きた時の対処も違ってくる

度重なる労働者派遣法の改正で適用範囲が広げられてきていますが、実際には派遣労働が禁止されているお仕事もあります。また、直接雇用のスタッフと違い、派遣スタッフの業務内容や勤務地などはあらかじめ契約で取り決めがされた範囲で行うことになっています。以前は派遣期間の制限がない業務および条件があり、秘書や財務処理など政令26業務と呼ばれるお仕事や、産休、育休中の代替などがそれにあたっていましたが、2015年の法改正により終期が定まっていない全ての業務が派遣期間の制限を受けることになったのです。そのほかにも、派遣の場合は営業担当が派遣スタッフの人の就業フォローをし、契約更新や派遣先企業との間でトラブルが起きた場合などは、派遣先の担当者と派遣会社の営業担当者の間で調整が行われます。要するに、お仕事内容や残業などの面で事前に聞いていた話と齟齬があると感じた場合、相談すべきは派遣先ではなく自分が所属する派遣会社であるということです。しかし、アルバイトとなると深刻なトラブルであっても自分で解決しなければなりません。こうした、もしものときの安心感もアルバイトと派遣では大きく違ってくるということなのです。

時給と福利厚生

派遣スタッフとアルバイトでは、給与体系や福利厚生も異なってきます。大手の派遣会社なら福利厚生が充実している企業も多くあり、例えば年1回の健康診断や宿泊施設、フィットネスクラブなどを法人利用でお得に使える、スキルアップのための講座を無料もしくは安価で受講できる、などといったものになります。さらに、何といってもアルバイトと派遣スタッフの大きな違いの一つは時給であり、一般的に派遣のお仕事の方が時給は高いものが多いとされているのです。

自分が重視するポイントに合わせて仕事を選ぶ

アルバイトも派遣もそれぞれにメリットやデメリットがあるかと思いますが、大切なのは自分が重視するポイントに合ったお仕事を選ぶということです。例えば、「憧れの大企業で働いてみたい」、「専門的なスキルを活かして働きたい」という人はそういった案件がある派遣会社にエントリーするのがいいかもしれませんし、どうしても直接雇用にこだわりたいと思う人はアルバイトを選べばいいのです。また、いつかは正社員や契約社員になりたいと考えている人は、「紹介予定派遣」に応募するのが望ましいでしょう。最長6ヶ月の派遣期間が終了したところで、働く側と企業側が合意したら直接雇用される働き方になるのです。